いつもご愛読いただき誠にありがとうございます。
12月上旬のお休みを利用して、初冬の阿弥陀岳で雪山ハイキングを楽しんできましたので、その様子をご報告させていただきます。
ルート選択と事前準備
今回選んだのは、美濃戸口から南沢を経由し、行者小屋から阿弥陀岳に向かうコースです。阿弥陀岳へは舟山十字路からのピストンで歩かれる方が多いですが、今年1月に体験した行者小屋からの豊富な積雪を再び味わいたく、あえてこちらのコースを選択しました。
降雪状況から赤岳山荘まで車で入るも検討しましたが、路面凍結を考慮して八ヶ岳山荘から入山いたしました。
装備、レイヤリングについて
装備に関しては冬期用のウェアやブーツ、アイゼン、ピッケル、ヘルメットなど雪山装備で臨みました。
レイヤリングに関しては歩きだしはそこまで寒さを感じなかった事と、すぐに体が温まることを想定し中厚地ウールのロングスリーブの上に、ショートスリーブのRIDGE MOUNTAIN GEAR・Merino Basic Tee Short Sleeve着用。その上に薄めのソフトシェルフーディを羽織りました。
長袖の上に半袖を重ねた理由は、気温がそこまで下がらないことが考えられたため、暑かった場合に長袖一枚になることを想定して、こちらのレイヤリングを採用。 より寒い日や寒がりの方には長袖のMerino Basic Tee Long Sleeveやsuper.natural M ツンドラ175 LSなどの重ね着もおすすめです。
汗をかきやすい人や、ドライな状態を保ちたいかた、汗冷え対策の強化をしたい方はメッシュアンダーウェアを併用することで快適さが向上します。
保温着は行動中に着用するための通気性の高いアクティブインサレーションと、停滞時用に厚めのダウンジャケットを用意しました。
ヘッドギアは長年愛用しているRIDGE MOUNTAIN GEAR・ Grid Merino Earmuff Capを着用。
運動量が多い方や暑がりの方には、通気性が高く快適に被っていられる一枚です。
もう少し保温性がほしい方は、通気性と保温性のバランスが取れた同社のPower Stretch Earmuff Capがよいかと思われます。
パンツは防水のある冬季用のモデルの下に中厚地のインナータイツを着用。
冷え込みが厳しくなる厳冬期シーズンや寒がりの方にはAlpha Direct 90 を使用したULSUS・Bear Pantsもおすすめです。
行者小屋まで
歩き始めてすぐに体が温まり、ソフトシェルフーディを脱ぐことに。路面には薄っすらと積雪があり、凍結箇所も見られたため、チェーンスパイクを装着しました。
行者小屋までは多少積雪が増えた程度で、傾斜のきつくないため、雪景色を楽しみながらハイキング。
歩き始めて2時間ほどで行者小屋に到着いたしました。
本格的な雪山へ
ここからが阿弥陀岳への本番。
小屋に到着後、アイゼン、ピッケル、ヘルメット、シェルを装備。
準備をすすめながら阿弥陀の山頂付近の状況を確認すると、ガスガスで真っ白。途中補給が難しいと判断しここでしっかりめの食事を済ませることにしました。
雪山ではゆっくりと食事ができないことも多いので、食べ物に関しては手間のかからない物がおすすめです。※おにぎりなど水分が多いものは凍ってしまうことがるのでご注意ください。
水分に関しては保温性の高いボトルにお湯などを入れておくと、手間がかからず暖かいものが飲むことできます。
体をすぐに温めることができるので、雪山では個人的に必須アイテムとなっております。
スタッフはmont-bell・アルパイン サーモボトル 0.5Lを愛用中。長時間でも高い温度をキープしてくれるのでおすすめです。
阿弥陀岳アタック
準備を終え、阿弥陀岳へと歩き始めました。
ここからしっかりと雪もあり、The 雪山ハイキングタイムに。
赤岳と阿弥陀岳との分岐を過ぎたあたりからは更に雪も深くなり、傾斜もきつくなっていきました。
更に新雪でさらさらの雪のため、しっかりと踏み込んで行かないと足場が崩れていく状況。なかなか手強く、体力が奪われます。
雪は深いところで膝下ほど。
ただ今回はトレースもしっかりあったので、1月に来た時ほどの苦労はありませんでした。
※1月はノートレース、腰まで深さのあるラッセル天国
中岳のコルを経て阿弥陀岳への最後の区間は、雪の深さこそ減るものの、急傾斜と岩場、新雪が混在するミックスルートとなりました。
ガスで見えませんが、先には阿弥陀岳山頂が。傾斜もさらにきつくなってきたため、より慎重に歩みを進めます。
阿弥陀岳 山頂到着
岩場、新雪が混在するミックスルートを無事クリアし、阿弥陀岳の山頂にたつことができました。
山頂では視界こそ良くありませんでしたが、風は穏やか。気温もマイナス数℃程度で、小休憩をかねてお茶タイムを堪能することにしました。
下山
天候がよくなる気配が全くなかったため、お茶タイムを満喫後早々に下山の準備を開始いたしました。
下山は往路と同じルートを選択。特に岩場と新雪の混在区間では、登り以上に慎重な歩行が必要となりました。安全を第一に考え、時間をかけて行者小屋までもどりました。
行者小屋到着後、装備を変更し美濃戸口まで無事下山いたしました。
12月後半に入り、いよいよ本格的なスノーハイキングシーズンの到来です。雪山ハイキングは一見ハードルが高く感じられるかもしれませんが、低山や里山であれば比較的手軽に楽しむことができます。夏山とは異なる魅力に触れられる機会ですので、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
装備やルート選択などご不明な点がございましたら、お気軽に店頭までお越しください。ご相談承ります。
最後までご愛読いただき、誠にありがとうございました。
GOOD TIME outdoors
ACCESS
〒400-0502 山梨県南巨摩郡富士川町最勝寺1083-1
TEL. 080-5198-5579
冬期営業時間
平日・土曜・日曜・祝日10:00~18:00
火曜10:00~17:00
定休日:水曜※祝日の場合営業、翌木曜定休
臨時定休日あり※定休日はHP,SNSで告知
オンラインストア:https://goodtime-od.shop-pro.jp
Instagram : https://www.instagram.com/good.time.outdoors
Facebook : https://www.facebook.com/goodtimeoutdoors