9月中旬のお休みに、北アルプスの槍ヶ岳から南岳までハイキングを楽しんできました。今回は昨年7月に登った槍ヶ岳に一年ぶりの再会となりました。
昨年は新穂高温泉からのピストンでしたが、今回は入山は新穂高温泉で同じものの、少しルートを変えて南岳を経由するコースを選択。

 

ルート概要と準備

新穂高温泉を出発点とし、槍ヶ岳を経由して大喰岳、中岳、南岳へと向かい、南岳新道を通って槍平小屋を経由して新穂高温泉に戻るというコースです。

さすが人気ルートだけあって、平日にもかかわらず新穂高温泉の駐車場はほぼ満車でした。
歩き始めのウェアは記録的な残暑で9月中旬とは思えない気温のだったため、夏山仕様。保温着などは急な気温低下に備えて厚めの物を用意しました。

 

ハイキング開始

歩きやすい林道

白出沢合までの林道ハイキングをゆっくりと楽しんだ後、槍平小屋までの道は傾斜はきつくないものの、岩々した道が続き、微妙に歩きにくく足を消耗させられました。

滝谷避難小屋を過ぎあたり

槍平小屋到着後は、脇のスペースをお借りし少休憩を取った後、本格的な登りがスタート。

傾斜が少しずつきつくなっていきます

きつめな傾斜でしたが、昨年の教訓を生かしてペースを上げ過ぎずに登ることを意識したところ、景色を楽しむ余裕も生まれました。

 

天候の変化と槍ヶ岳山頂

千丈沢乗越分岐までは順調でしたが、飛騨乗越手前あたりから雨が降り出し、レインジャケットを着用。

槍ヶ岳山荘に到着する頃にはかなりの雨量となり、槍の穂先は真っ白で確認できませんでした。雨量がさらに強くなったため、一旦穂先まで行くことは諦め、山荘で昼食をとることに。

中に入ると本日泊まる方や、雨宿りをされている方などでかなりの賑わいでした。

槍ヶ岳ブラックキーマカレー

昼食は山荘内のキッチン槍にて、オリジナルカレーの「槍ヶ岳ブラックキーマカレー」をいただきました。これが本当においしく、疲れた体にしみわたりました。3000m越えの山小屋でこんなにおいしいカレーが食べられるなんて、感謝しかありません。
このカレーを食べに毎年来るのもありだなと思えるほどでした。
若干辛めではありますが、辛い物が苦手でなければぜひ食べてみていただきたい逸品です。

槍の穂先、全く見えず

食事を楽しんでいる間になんと雨が止み、穂先まで行けそうな気配が。
丁度穂先から降りてきた方に状況を聞いたところ、ルート上の岩はそれほど濡れていないとの事で、山荘の脇にザックを置かせてもらい、ヘルメットを装着して山頂に向かうことにしました。

確かにルート上はほとんど濡れておらず、無事に山頂へ到達。しかし、予想通り展望は0でした。時折、少しだけ雲が抜ける瞬間はありましたが、周りの山々の景色を楽しめるほどではなく、このまま待っていても雲が晴れる期待はできないと判断し、山荘へと戻りました。
この状況で穂先まで行けただけでも感謝の気持ちでいっぱいでした。

 

大喰岳、中岳、南岳への稜線歩き

続いて、昨年から気になっていた大喰岳、中岳、南岳方面への稜線歩きに挑戦しました。
残念ながら稜線上も展望は0でしたが、心の目で晴れた景色を創造しながら稜線歩きを楽しむことに。
ところが歩き始めてほどなく再度雨が降り始め、若干テンションは下がりましたが、幸いにも風は穏やかだったため稜線歩きはなんとか堪能できました。

大喰岳を少し過ぎたあたえ

ルートは飛騨乗越から大喰岳までで若干の登りがある程度で、歩きやすい道が続きました。

ルート上にはかなり細かく目印があります

天気が良ければ最高に楽しいであろうことは容易に想像でき、またのリベンジを心に誓いながら南岳までの道を楽しみました。

 

下山

南岳山頂到着後は南岳小屋までおり、南岳新道を経由して槍平小屋方面へ下山を開始しました。

こちらのルートは中々の急こう配で、地面も石と木の根が多く、雨も重なり歩きにくく、苦戦を強いられながら槍平小屋へ向かいました。※悪路に慣れてない方は下りルートは避けた方がよいかと思われます。歩かれる際は天候が良い時で槍平小屋側から登りのルートで歩く方がおすすめです。

ルート上に用意された救急箱

槍平小屋到着後はそのまま新穂高温泉まで下山しました。

 

今回はハイキングでは自分の中では距離、標高差共に長めで中々ハードな内容でした。
また途中雨などにやられながら歩くことで、装備面などの確認と見直しなどもでき、とても有意義なハイキングとなりました。
特にベースレイヤーの重要性を再確認。
気温差の激しくなってくるこの時期の汗冷え対策の重要性を再確認しました。

今回のハイキングではウール100%のモデルを、ベースレイヤーに使用しましたがこれが大正解でした。
新穂高温泉から千丈沢乗越分岐手前付近までは標高もあがりきってなく、気温も高かったためかなりの汗をかきました。
そこからの登りは木など風を遮るものがなく、風を直接うける状態が続きました。さらに飛騨乗越手前では雨がふりさらに冷え込む状況になりましたが、ベースレイヤーがウールだったため、ほとんど寒さを感じず歩き切ることができました。

これからの秋冬シーズンは一日の気温差も激しくなり、汗冷え対策が非常に重要となります。
寒さを感じやすい人はウール100%かウールの混合率が多いモデル、暑がりの方や汗をかきやすい方は化学繊維の混合率が多いモデル(ウール50%、ポリエステル50%など)がおすすめです。
またウールは消臭面でもすぐれており、汗による不快なにおいも抑えてくれます。
宿泊を伴うハイキングをされる方は、着替えを減らすことができ、荷物の軽量化もできます。
あわせてウールを使用したメッシュアンダーウェアを使用すれば、汗冷え対策の強化、優れた消臭性、肌離れの向上など、より快適にハイキングを楽しむことができます。

ご参考になるベースレイヤー、メッシュアンダーウェアはこちら↓ ※サイズが欠けている物や完売している物もございますがご了承ください。
ベースレイヤー
RIDGE MOUNTAIN GEAR(リッジマウンテンギア)Merino Basic Tee Short Sleeve
RIDGE MOUNTAIN GEAR(リッジマウンテンギア)Merino Basic Tee Long Sleeve
super.natural (スーパーナチュラル) M エッセンシャル Tシャツ
super.natural (スーパーナチュラル) M ツンドラ175 LS
super.natural (スーパーナチュラル) W プレーン ボディー Tシャツ レディース
super.natural (スーパーナチュラル) JP 140 ベーシック クルーネック ロングスリーブ

メッシュアンダーウェア
Brynje(ブリンヤ)Wool Thermo Light T-Shirts
Brynje(ブリンヤ)Wool Thermo Light A-Shirts

ご紹介したアイテム以外でも色々なメーカー様から、ウールを使用したベースレイヤーは出されています。
ご自身の体とよく相談して自分に合ったベースレイヤーを探してみてください。

 

ちなみに今回歩いたの新穂高温泉ー槍ヶ岳ー南岳ー南岳新道ー新穂高温泉のルートですが、天候が荒れた場合のルート変更を加味してこちらの工程にしましたが、
天候が安定している場合は逆ルートの新穂高温泉ー南岳新道ー南岳ー槍ヶ岳ー新穂高温泉の方が、楽しめるかと思われます。
日程的には一泊二日か優雅に行きたい方は二泊三日がおすすめです。※宿泊地は槍平小屋、南岳小屋、槍ヶ岳山荘など

ルートや装備などご不明な点がございましたら、お気軽にご相談ください。

秋のハイキングシーズンも本格的にはじまってきました。
山の方は暑さもだいぶ収まり、歩きやすくなってきていますので、ぜひお出かけしてみてください。

最後までご愛読いただき誠にありがとうございました。

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